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2015年10月11日

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

何とか期間中にもう一度訪れる機会を持てたので、やはりメイン(?)の中之条・伊参エリアを訪ねてみました。

中之条ビエンナーレは今年で10年という節目を迎えたそうですが、人出も多く、街の賑わいに大いに貢献している様で、中之条町を応援している(勝手に)身には嬉しい限りです。

先ずは町中心部の「つむじ」での展示作品。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

木の音板をはめ替えてメロディーを作れ、木球を転がして演奏ができます。
「キラキラ星」がセットされてましたが、何とか聞き取れました。

街中にも色々な作品が点々とあります。

大きなものは、旧中田木材倉庫に展示されたもので、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

入口付近には綺麗に製材された木が並び、奥へ進むにつれて原材に近い形で展示され、森林の成長のゆったりと流れる時間、深い森の怖ろしさ等がイメージされます。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

屋外には綿テープで包まれた枝や、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

こんなベンチが置かれ、和めました。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

中之条町はこじんまりしているので、町外れまでも楽に歩けるのが嬉しいです。
ここには「鳥追い祭り」の巨大な太鼓等が陳列されていることでも有名です。

ここでは広いスペースを使った展示作品が多く、作品数は昨年よりも少なめでした。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

こちらは「境」というテーマです。どこまでが“私”で、どこからが“あなた(猿)”?

階段部分にはこんな解説があり、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

「自由参加型」作品が作成されつつあり、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

2階には極めつけ!のタンポポの綿毛2000本の展示です。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

中にはこんな恐ろしげな作品もありました。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

作品製作中に落下したら・・・?
ちょっとハラハラする作品でした。

ここから伊参へ周りますが、途中、道の駅「霊山たけやま」で休憩、散策していると、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

こんな迫力ある作品に出会いました。
霊山嵩山の中腹にワイヤーロープが張られ、作品が天空に泳いでいました。
中には気付かない方もいらっしゃる様でしたが、山の威容さにも負けず、おおらかで、今回のビエンナーレ中、一番印象的でした。
麓には、これも巨大なケヤキ(親都の大ケヤキ・樹齢700年)が鎮座し、

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

全体で一つの作品の様です。

ここから伊参スタジオへはすぐで、一昨年も同じコースを辿りました。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

今年は「月とキャベツ」の展示もありましたが、私は作品を見ていないのでよくわかりませんでした。

屋外展示も昨年と比べるとずっと数が少なく、少し寂しい感じでした。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

「眠る男」の再現セットには、今年春、前橋美術館で作品展をされていた「林麻依子」氏の作品が展示されていて

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

とても印象的なのですぐにわかりました。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

このお饅頭の様な物は屋外展示作品の一つで、中に入って突起物を叩くと反響が外へ大きく響きます。

中之条ビエンナーレ「中之条・伊勢町・伊参(いさま)エリア」

こちらは、旧伊参小学校(廃校)に展示されていた、「つむじ」の楽器製作者と同じ「つちやあゆみ」氏作の「歯車のオルゴール」です。
マレット水球をはめかえることで旋律を変えることができるそうで、和音のメロディーを奏でるこのオルゴールは、ハンドルを回す事で音が奏でられます。
私も参加させて頂きましたが、中々楽しいです。

二度目の中之条ビエンナーレ体験でしたが、全体として前回との違いが感じられました。
作品の展示が今回は何となく一方的に思えたのです。前回は、作者が一生懸命作品の意図を説明しようと努力していたように思えるのですが、今回は、「分かる人に見てもらえれば・・・」という様な、作者からの「招き」の感じられない作品が多いように思えました。
今回は製作者とお会いする機会が無かったこともおおきいと思いますが、作品そのものにも、作品紹介の案内板にも、その姿勢が窺われました。見学者の中には、「これだけ?」と素通りしてしまう姿も見かけられました。作品製作に至るほんの小さなきっかけでも、見学者にとっては大きな足がかりになることもあるので、残念です。
今後のビエンナーレが中之条を盛り上げてゆくためにも、もっと多くの方々に訪れていただけるような取り組みを期待したいと思いました。
多くの方が努力されていることとは思いますが、二年後のビエンナーレを楽しみにしているものとして、期待しています。



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Posted by ruriri at 19:48│Comments(0)日記
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