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2015年03月15日

犬筥(いぬばこ)

先日訪れた、臨江閣、五料茶屋本陣のどちらにも見当たらず、不思議に思っていた雛人形飾りの一つです。

犬筥(いぬばこ)

これは、絵本「三月ひなのつき」の挿絵ですが、顔が子供(日本に古来からいた狆がモデルと考えられる)、体が犬の張子作りで、通常上下に分かれる箱型で狛犬が起源だと言われていて、雌雄一対で飾られます。
雄犬(右)には安産のお守りが入れられ、雌犬(左)には化粧道具を入れたそうです。
名称も「御伽犬(おとぎいぬ)」、「宿直犬(とのいいぬ)」、「犬筐(いぬばこ)」、「狗筥(いぬばこ)」と様々ある様に、とても親しまれていたようです。
そう言えば、五料茶屋本陣には犬(狆)を連れた人形が沢山見られましたが、犬筥は見当たりませんでした(張子の犬が一匹いただけでした)。
京都では焼き物の煌びやかなタイプ等、普通に販売されている様ですが、関東ではほとんど見かけられません。やはり、宮中で天皇の守護獣として玉座の脇に飾られておた狛犬が起源ということなので、上方に根付いた風習なのでしょうか?
江戸時代になると、大名家で姫君の婚礼道具に加えられたそうですが、一般庶民にはあまり馴染まなかったのかもしれません。
何とも可愛く愛嬌のある表情で、すっかり気に入ってしまい、来年には是非私用の犬筥が欲しいな~と思っています。



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Posted by ruriri at 17:07│Comments(0)日記
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