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2015年03月06日

大宮盆栽美術館

用事があり、大宮へ出掛ける事にになったので、有名(?)な「盆栽美術館」へ足を延ばしてみました。

美術館はJR宇都宮線の土呂駅から徒歩5分程の所にあります。
駅周辺の家々は特に盆栽が多い・・・という印象は受けませんでしたが、

大宮盆栽美術館

あちこちに「盆栽」の旗が見かけられました。

大宮には凡そ90年程前、関東大震災で大きな被害を受けた東京団子坂周辺(文京区千駄木)の盆栽業者が適地を求めて移り住み「大宮盆栽村」という自治共同体を作った歴史があり、最盛期の1935年頃には約30の盆栽園があったそうですが、現在では7園です。

美術館は2010年の開館で、盆栽の名品だけでなく、盆栽用の器、石、浮世絵等、盆栽に関わる文化も共に展示されていてとても見応えがありました。
館内は撮影禁止でしたが、ロビー及び庭園の一部は撮影可でしたので、一部だけですがご紹介できました。

大宮盆栽美術館

ロビーに一歩足を踏み入れると、見事なキフジに圧倒されます。

館内には盆栽の他その技術、器の説明、真・行・草の床飾り、江戸文化等々が展示され説明も解りやすく興味深く拝見できました。

盆栽は館内の他、庭にも沢山並べられ、特に

大宮盆栽美術館

鉢から溢れそうな根張り、裸の樹形に圧倒的な生命力を感じました。
不要な枝一本無いような見事に完成された姿で、一つの世界が表現されていて、辺りの空気さえも取り込んでいるようでした。
今回特に興味深かったのは「根」の表情でしたが、存在感の強さに新鮮な驚きを感じました。

大宮盆栽美術館

こちらは、盆栽技術としては難易度の高い「ジン」と「シャリ」を見事に表現した作品です。
「ジン」は枝を枯れた様に見せている部分で、「シャリ」は幹の一部を枯れた様に見せている部分ですが、これは意図的に、忌み枝やヤケの入ってしまった様なその木の弱点を「ジン」「シャリ」に変えることで短所を見所に変えるという鮮やかな技術です。
場合によっては盆栽の幹や枝を削って、自然に枯れた様に見せることもあるそうです。
確かにかなりのインパクトを与えます。

大宮盆栽美術館

蕾が大きく膨らんで開花寸前の「寒桜」も見事な枝振りでした。

ギャラリーでは4月8日まで「大宮盆栽村の歴史展Ⅱ」も開催されています。

最近海外でも人気が高く、注目されている「盆栽」ですが、日頃はつい「お年寄りの楽しみ」的見方をしていました。
今回、改めて驚きと興味を感じ、盆栽の表現するマジックの様な世界に魅せられました。



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Posted by ruriri at 15:47│Comments(0)日記
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