2014年09月28日
野辺山宇宙電波・太陽電波観測所
先日、秋晴れの明るい天候に誘われ、野辺山にある国立天文台へ出掛けてみました。

野辺山天文台は、標高1350mにあり、水蒸気が少なく、平坦な地形、寒冷地ですが雪が少ない事などから観測に適しているとされました。
確かに、この日は快晴でしたが、空気はカラっとして爽やかで、太陽光はかなりキツく感じますが、肌寒い程でした。
先ず受付で管理人さんに声をかけ、入場者名、人数を書いて、注意を受け、携帯の電源を切って入場します。

入口付近に見学の案内板があるので、それに添って歩きました。
先ず見えてきたのが「ミリ波干渉計」で、アンテナの直径は10mで、6台設置されていました。

6台のアンテナをケーブルで繋いで同時に観測することで、最大で直径600mの電波望遠鏡に相当する解像力で天体画像を描き出すことが出来ます。アンテナは、専用の移動用台車を使って最適な観測位置へと場所を変えられます。

これがレールで、

これが多分台車だと思いますが、移動距離はかなり広いです。
この「ミリ波干渉計」の先に、「45m電波望遠鏡」が見えました。

「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる望遠鏡としては世界最大だそうで、この大口径を活かして天体からの微かな電波を捉えるのだそうです。
この望遠鏡を用いて銀河NGC4258の中心部に秒速1000kmという高速で運動するガスを発見し、他の望遠鏡で更に詳しく観測した結果、この銀河の中心に太陽の3900万倍もの質量をもつ巨大ブラックホールの存在が分かったそうで、”ブラックホール発見機”です。
こちらは「電波ヘリオグラフ」で、太陽専門の望遠鏡です。
ヘリオは太陽、グラフは撮像の意味だそうです。

アンテナ直径は80cmで、84台設置され、直径500mの電波望遠鏡に相当する解像力があるそうです。
太陽表面の活動タイムスケールは、一秒以下から10年以上にわたるものまで様々ですが、最大毎秒20枚の画像を得ることが出来、これを活かしてビデオカメラの様に太陽活動をモニターしているそうです。
これらの観測機器に接し、捕まえられるかどうか分からない電波を探すため、日々これらの機器と向き合い、観測し続ける世界が私達の生活とはかけ離れたものに感じられましたが、全体を見学し終わった頃には、その距離が少し近づいた様に思われました。
これらの電波望遠鏡のお陰で、生まれつつある星や銀河の様子等がシミュレーションにより映像化されることで、宇宙が今も活動していることが身近に感じられます。私達の住む地球がほんのささやか存在であり、この激しく活動する宇宙の中で、奇跡的に生物が生まれ、宇宙を観察し、ここまで宇宙のこ事を解明してきたことに感動を覚えました。
敷地内には、小型パラボラアンテナを動かして電波を捉える模型や、アンテナで声を集める、

こんな遊びも出来ます。
日本最初の電波望遠鏡のレプリカも展示されていました。

1948年製作で、当時は戦後間もなくで資材も無く、枠は木で作られたそうで、パラボラではありませんでした。
このレプリカは、一部当時のものを使用してつくられていますが、枠は金属製です。
大変御苦労されたそうです。
「電波望遠鏡」という非日常の世界へ足を踏み入れただけで何となく世界が広がったような気がしました。
ただ、見つかるかどうか分からない電波をひたすら待ち続け観測を続けるのはわたしにとっては苦痛以外の何者でもないように思えてしまいます。

野辺山天文台は、標高1350mにあり、水蒸気が少なく、平坦な地形、寒冷地ですが雪が少ない事などから観測に適しているとされました。
確かに、この日は快晴でしたが、空気はカラっとして爽やかで、太陽光はかなりキツく感じますが、肌寒い程でした。
先ず受付で管理人さんに声をかけ、入場者名、人数を書いて、注意を受け、携帯の電源を切って入場します。

入口付近に見学の案内板があるので、それに添って歩きました。
先ず見えてきたのが「ミリ波干渉計」で、アンテナの直径は10mで、6台設置されていました。

6台のアンテナをケーブルで繋いで同時に観測することで、最大で直径600mの電波望遠鏡に相当する解像力で天体画像を描き出すことが出来ます。アンテナは、専用の移動用台車を使って最適な観測位置へと場所を変えられます。

これがレールで、

これが多分台車だと思いますが、移動距離はかなり広いです。
この「ミリ波干渉計」の先に、「45m電波望遠鏡」が見えました。

「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる望遠鏡としては世界最大だそうで、この大口径を活かして天体からの微かな電波を捉えるのだそうです。
この望遠鏡を用いて銀河NGC4258の中心部に秒速1000kmという高速で運動するガスを発見し、他の望遠鏡で更に詳しく観測した結果、この銀河の中心に太陽の3900万倍もの質量をもつ巨大ブラックホールの存在が分かったそうで、”ブラックホール発見機”です。
こちらは「電波ヘリオグラフ」で、太陽専門の望遠鏡です。
ヘリオは太陽、グラフは撮像の意味だそうです。

アンテナ直径は80cmで、84台設置され、直径500mの電波望遠鏡に相当する解像力があるそうです。
太陽表面の活動タイムスケールは、一秒以下から10年以上にわたるものまで様々ですが、最大毎秒20枚の画像を得ることが出来、これを活かしてビデオカメラの様に太陽活動をモニターしているそうです。
これらの観測機器に接し、捕まえられるかどうか分からない電波を探すため、日々これらの機器と向き合い、観測し続ける世界が私達の生活とはかけ離れたものに感じられましたが、全体を見学し終わった頃には、その距離が少し近づいた様に思われました。
これらの電波望遠鏡のお陰で、生まれつつある星や銀河の様子等がシミュレーションにより映像化されることで、宇宙が今も活動していることが身近に感じられます。私達の住む地球がほんのささやか存在であり、この激しく活動する宇宙の中で、奇跡的に生物が生まれ、宇宙を観察し、ここまで宇宙のこ事を解明してきたことに感動を覚えました。
敷地内には、小型パラボラアンテナを動かして電波を捉える模型や、アンテナで声を集める、

こんな遊びも出来ます。
日本最初の電波望遠鏡のレプリカも展示されていました。

1948年製作で、当時は戦後間もなくで資材も無く、枠は木で作られたそうで、パラボラではありませんでした。
このレプリカは、一部当時のものを使用してつくられていますが、枠は金属製です。
大変御苦労されたそうです。
「電波望遠鏡」という非日常の世界へ足を踏み入れただけで何となく世界が広がったような気がしました。
ただ、見つかるかどうか分からない電波をひたすら待ち続け観測を続けるのはわたしにとっては苦痛以外の何者でもないように思えてしまいます。
Posted by ruriri at 20:23│Comments(0)
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