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2014年08月02日

五島列島

宗像大社、宮地嶽神社を巡った後は、博多から新幹線でひと駅の博多南にある親戚の家を訪れました。
小高い山の上で、天然クーラーと薪ストーブで自然を満喫している御夫妻です。

五島列島

広々としたフロアにはピアノ、チェンバロ、クラヴィコードが並び、静かな雰囲気の中でのんびりおしゃべりを楽しんだ後、翌朝空路博多から学生時代からの憧れの地、五島列島へ向かいました。
大気が不安定なため飛行機が飛ぶかどうか不安でしたが、一時間遅れで出発。
飛行機からは真っ白な雲しか見えませんでしたが無事福江に到着。
空港からはタクシーに乗り、まずは運転手さんお薦めの地元の方に親しまれているという寿司店で昼食をとることにしました。

五島列島

博多でもよく見かけた魚で、九州では「クロ」と呼ばれるメジナがここでもよく登場しました。
海に囲まれ、海の幸は豊富なので切り身も分厚いです。
ついお刺身盛り合わせと握りを頼んでしまったらお刺身だけでお腹がいっぱいになる量で、握りはお持ち帰りになりました。

ホテルに荷物を置いた後、タクシーで白亜の優美な「水ノ浦教会」を訪れました。

五島列島

禁教の高札撤去から7年後の1880年(明治13年)最初の教会が建てられましたが、潮風による老朽化が進み、1938年(昭和13年)、名工と言われた鉄川与助氏により建て替えられました。

内部はこじんまりとしていますが、静かな祈りの場としての簡素な美しさが感じられました。
小高い丘の上にあるのでロケーションも素晴らしいです。

五島列島

因みに福江空港にはステンドグラス製のこんな「水ノ浦教会像」が展示されています。

五島列島

この後「遣唐使ふるさと館」へ立ち寄り、展示とシアターを拝見、この日は疲れも出てきていたので早めに休みました。

翌日午前中は「五島めぐり観光バス」で、「堂崎教会」「鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸」等を廻りました。

五島列島

ゴシック様式の堂崎教会は1880年仮聖堂が建立、1907年(明治40年)に現在の教会が完成し、1974年には長崎県の文化財に指定されました。
内部には「堂崎天主堂キリシタン資料館」が開設され、布教から迫害をうけた時代等の資料が展示されています。
教会入口は海に向かっていて、信徒達が船で通ったことが窺え、信仰の篤さに胸を打たれます。
教会入口には司教の像と共に、長崎西坂で処刑された26聖人の一人で唯一の五島出身者「ヨハネ五島」の磔刑像もみられます。

五島列島

どんよりとした空模様で、海の風景はあまり見えませんでしたが、辛うじて「鐙瀬溶岩海岸」が見えました。

五島列島

五島一族の争い(1507年)でこの地まで逃れてきた16代囲公の鐙がここで切れたことから「鐙瀬(あぶんぜ)」の名が付いたそうです。
晴れていれば荒々しい海岸線が見渡せたことでしょう。

そんな訳で、車窓からの「鬼岳」も見えず、武家屋敷通りを通って福江港へ戻りました。
丁度お昼時だったので、今日もタクシー運転手さんに教えていただいたお店へ行ってみました。
もう30年程になる庶民的うどん屋さんで、「うどんと炊き込みご飯のセット」を薦められました。
ちょっと量が多い様ですが、「炊き込みご飯」は半分でも良いので是非!とのことでした。
行ってみると、ほぼ満席。(カウンター席のみ)私はワカメうどんと炊き込みご飯を注文。ワカメの美味しさにビックリ。
特別に注文されているそうです。ご飯は味がしっかり染み込んでとてもおいしかったです。
お店のご主人も奥様もとても気さくで、お客様も皆さん和気あいあいといった雰囲気でした。
この後、あまり時間が無く、遠くまでは行かれないので、近くの武家屋敷通りへ行くことにしたのですが、お店のお客様がそこまで案内してくださいました。五島に着いてから気づいたのですが、通りすがりの方が皆さん「こんにちは」と声を掛けて下さいます。私が大きなカメラを手にして歩いていたからかもしれませんが、なんともほのぼのとした空気が感じられ、出会った方々も皆さんとても親切だったこともあり、五島の印象は極めて好ましいものとなりました。
できればもう一泊したかったのですが、余裕が無く、この後武家屋敷跡、五島観光歴史資料館を回って福江空港へ向かいました。



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Posted by ruriri at 17:47│Comments(0)日記
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