2014年05月13日
朔太郎ルネサンスin前橋
前橋の萩原朔太郎を室生犀星が初めて訪ねてきて今年で100年ということで、敷島公園内で小さな催しが行われるそうなので、出かけてみました。
「ブックマルシェ」、「reading/Live],[Bazaar],等5〜6のイベントが催されているはずなのですが、何処にも見当たりません。
公園内はまだバラにも早く、暑い園内を散策しただけ終わり。
もう少し案内があっても・・・と思いました。
5月11日は犀星没後42年ということもあり、前橋文学館で「第42回朔太郎忌 朔太郎ルネサンスin前橋」が催されていたので、こちらへ回りました。
ご挨拶の後、マンドリンの演奏、詩の朗読があり、前橋「萩原朔太郎研究会会長・三浦雅士氏」とゲストの「川上未映子氏」、「吉増剛造氏」との対談が行われました。
私にとって朔太郎は、「月に吠える」の作者という程度の印象しかありませんでした。
群馬へ来てから様々な所で朔太郎の歩んできた道程を目にしたり、故郷との葛藤等、知らなかった世界に触れるようになりましたが、それでもやはり「月に吠える」の作者としか捉えられませんでした。
今回の対談で、初めて朔太郎の作品の持つ意義に目を開かれ、とても興味深くお話を伺いました。
川上未映子さんについてもわたしは殆ど知らず、作品も読んでいませんし、吉増さんは、新聞等で紹介されるパフォーマンス、エッセイ等で多少知っていた程度です。
しかし、お二人がとても朔太郎に近い感性をお持ちで、彼の前衛的姿勢を高く評価されていることに驚きを覚えました。
「朔太郎はこういうことをしてきた人っだのか!」と再確認した次第です。
「詩」とは本来言葉に生命を与えるもの・・・という実感を持っていましたが、溢れる言葉がそのまま生命の宿す、古典の世界のイメージしか私にはありませんでしたが、そいう世界が崩れ去った後、朔太郎は言葉と真剣に向き合い、格闘しながら、混沌の中から生命を植え付ける作業を見つけ出すべく闘っていたのだと思うと、今までとは異なった視点で彼を見るようになりました。
吉増さんもロック等とのパフォーマンスで取り上げられたりしますが、今回彼の2つの小さな映像作品を見せていただき、やはり言霊を求めての旅路に朔太郎と同じ姿勢が感じられます。
シャーマンとの触れ合い、自然の中で、音を鳴らしたり、ロウソクを灯したり、五感を最大限開放してそこに聴こえてくる微かな「ゆらぎ」のようなものを捉えるといった極めてユニークな方法ですが、やはり「生命を賭けて詩と向き合う」姿勢が感じられます。
今回のの出会いを通して、もう一度朔太郎と向き合ってみようと思いました。
多分挫折するかもしれませんが、これ程真摯に詩と向き合った姿勢には何か惹かれるものを感じます。
小川さん、吉増さんのこれからの道程も見つめてゆけたらいいな・・・と思いつつ、会場を後にしました。
朔太郎研究会会長の三浦氏のお話もとても興味深かったです。
「ブックマルシェ」、「reading/Live],[Bazaar],等5〜6のイベントが催されているはずなのですが、何処にも見当たりません。
公園内はまだバラにも早く、暑い園内を散策しただけ終わり。
もう少し案内があっても・・・と思いました。
5月11日は犀星没後42年ということもあり、前橋文学館で「第42回朔太郎忌 朔太郎ルネサンスin前橋」が催されていたので、こちらへ回りました。
ご挨拶の後、マンドリンの演奏、詩の朗読があり、前橋「萩原朔太郎研究会会長・三浦雅士氏」とゲストの「川上未映子氏」、「吉増剛造氏」との対談が行われました。
私にとって朔太郎は、「月に吠える」の作者という程度の印象しかありませんでした。
群馬へ来てから様々な所で朔太郎の歩んできた道程を目にしたり、故郷との葛藤等、知らなかった世界に触れるようになりましたが、それでもやはり「月に吠える」の作者としか捉えられませんでした。
今回の対談で、初めて朔太郎の作品の持つ意義に目を開かれ、とても興味深くお話を伺いました。
川上未映子さんについてもわたしは殆ど知らず、作品も読んでいませんし、吉増さんは、新聞等で紹介されるパフォーマンス、エッセイ等で多少知っていた程度です。
しかし、お二人がとても朔太郎に近い感性をお持ちで、彼の前衛的姿勢を高く評価されていることに驚きを覚えました。
「朔太郎はこういうことをしてきた人っだのか!」と再確認した次第です。
「詩」とは本来言葉に生命を与えるもの・・・という実感を持っていましたが、溢れる言葉がそのまま生命の宿す、古典の世界のイメージしか私にはありませんでしたが、そいう世界が崩れ去った後、朔太郎は言葉と真剣に向き合い、格闘しながら、混沌の中から生命を植え付ける作業を見つけ出すべく闘っていたのだと思うと、今までとは異なった視点で彼を見るようになりました。
吉増さんもロック等とのパフォーマンスで取り上げられたりしますが、今回彼の2つの小さな映像作品を見せていただき、やはり言霊を求めての旅路に朔太郎と同じ姿勢が感じられます。
シャーマンとの触れ合い、自然の中で、音を鳴らしたり、ロウソクを灯したり、五感を最大限開放してそこに聴こえてくる微かな「ゆらぎ」のようなものを捉えるといった極めてユニークな方法ですが、やはり「生命を賭けて詩と向き合う」姿勢が感じられます。
今回のの出会いを通して、もう一度朔太郎と向き合ってみようと思いました。
多分挫折するかもしれませんが、これ程真摯に詩と向き合った姿勢には何か惹かれるものを感じます。
小川さん、吉増さんのこれからの道程も見つめてゆけたらいいな・・・と思いつつ、会場を後にしました。
朔太郎研究会会長の三浦氏のお話もとても興味深かったです。
Posted by ruriri at 19:52│Comments(0)
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