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2014年01月29日

<ミキモトホール>での「ターナー版画展」

昨年の「ターナー展」でも幾つか出品されていましたが、今回は小さいながら版画のみの作品展ということで、足を運んでみました。

日頃は全く関係の無いお店なので、少し戸惑いを感じましたが、美しいショーウィンドーを眺めながら

<ミキモトホール>での「ターナー版画展」

お店へ入ろうとすると、お店の脇にこんな碑がありました。

<ミキモトホール>での「ターナー版画展」

やはり、「銀座の顔」としての威厳を感じます。

<ミキモトホール>での「ターナー版画展」

「ターナー版画展」は、この「御木本幸吉」の息子である「御木本隆三」が生涯をかけて研究した「ジョン・ラスキン(1819〜1900)」の資料を基にコレクションされた<ラスキン文庫>創立30周年を記念しての展示で、ラスキン文庫が収蔵する版画作品の中から42点が並べられ、他にもラスキン関連の資料も展示されていました。

私は、ラスキンについて名前位しか知らなかったのですが、今回の展示で知る機会を得られ、興味を持ちました。

ターナーとの接点は、ラスキンが「ブラックウィズ・マガジン」でターナーが激しく攻撃された時、その批評に怒り、すぐに反論したのが始まりで、ラスキンが17才の時だったそうです。
このことがきっかけで、ターナーとの交流も始まり、5年後には著名な「近代画家論・全5巻」が出版されたそうです。その後、多くの画家との交流も始まり、彼らの活動を支援してゆくことになります。

今回の版画展では主題に従って3つのグループに分かれて展示されました。

Ⅰイギリス国内の風景  Ⅱヨーロッパ大陸の風景  Ⅲ歴史をテーマにした作品

です。

特にイギリスの川や港の風景、ヨーロッパ、特にヴェネツィアの風景等は好んで描かれ、その水の表現は素晴らしいものがあります。
版画というモノクロームの世界であるが故に、水の輝き、波打つ迫力はある意味絵画よりも説得力を持つことがあるようです。

山々に降り注ぐ光りはあまりにもリアルで、色彩を感じてしまいます。
"色彩を大切にしたからこそ”の表現なのだと思いますが、凄いとしか言いようがありません。

思い掛け無い出会いに素晴らしい時間を過ごせ、序でに、凡そ別世界の「ミキモト真珠」店内を眺められ、楽しめました。





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Posted by ruriri at 17:39│Comments(0)日記
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