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2013年08月09日

「れきはく七不思議」・デルピス号

「れきはく」には他にも子供向けの「れきはく 七不思議」という企画があり、博物館の七つの不思議について、展示室を回りながら解説員がわかりやすく説明してくれます。

午後2時からだったので、それまで展示を見てまわりました。

常設展示は、「原始」、「古代」、「中世」、「近世」、「近代、現代」に分かれて展示されています。

中に、こんな文楽人形の頭が並んでいる所があり、見ていると、視界の中に動くものが・・・

「れきはく七不思議」・デルピス号

一瞬「ぎゃっ」とびっくりしましたが、展示品の中の新しい頭2点の、右の方は頭を上下に動かし、左は目を開けたり閉じたりします。
思い掛けない仕掛けにしっかり乗せられてしまいました。

他にも、収蔵品の中からテーマ別にコレクション展示されているコーナーもあります。

現在は、「のぞいてみよう!どうぶつ、あれこれ」と題し、実際に動物が描かれた資料や動物を捕らえるための狩猟道具、干支の動物等、様々な資料が楽しく展示されていました。

「れきはく七不思議」・デルピス号

2時になり、「七不思議」探検に出発。

先ずは「耳飾」。

「れきはく七不思議」・デルピス号

これは実物と同じ重さ、大きさに再現されたレプリカですが、手にのせてみると結構な重さです。
「これを耳にはめ込んだら!」と思うとゾッとします。
小さいものから順にはめて馴らしてゆくので、この大きさのものを身につける人はかなりの年齢になるそうです。

次は「銅鏡」

「れきはく七不思議」・デルピス号

よく博物館で見ますが、正直、「鏡」といってもぼんやり映る程度だと思っていました。

ここでも、同じ錫と銅で作られたレプリカを、当時に近い方法で磨いた鏡をみせて頂き、びっくり!

「れきはく七不思議」・デルピス号

こんなにクリアーだったそうです。
確かに「鏡」です。

他にも「払子(ほっす)」の由来等、色々な解説がありましたが、中でも印象深かったのは、「デルピス号」という木材運搬車です。

「れきはく七不思議」・デルピス号

下仁田出身の「佐藤智太郎(ちたろう)」が手製し、自家使用していた汎用発動機搭載の作業車が母体で、ダイハツのミュゼットの部品を利用、エンジンはダイハツの軽エンジンを搭載、変速機もダイハツ製ですが、その後ろにもう一台変速機(トヨタのトラック用)がついているWミッションとなっています。

全輪駆動方式で、小回りが効く上に馬力もある、優れもののようで、「集材」「積材」「運搬」の3役をこなします。

商品化までに10年かかり、昭和43年日本林業技術協会から「林業技術賞」を受けたそうです。

このデルピス号のお陰で、作業効率は10倍、費用は1/7になったといわれます。

残念ながら、現在は廃業となっていますが、時々農道で見かけられるそうで、「デルピス号発見!」のブログを見掛けます。

この車は、ハンドルは簡単な単管パイプ、スイッチ等の類も少なく、非常にシンプルだそうで、タイヤは、

「れきはく七不思議」・デルピス号

・・・と強そうです。

貴重なものなので、一番小さい子供だけが試乗できます・・・とのことで、

「れきはく七不思議」・デルピス号

嬉しそうでした。
私も乗りたかったのですが・・・残念!

通常は触れない、入れない部分の体験ができ、小学生と一緒に、大人も充分楽しめる企画でした。
ボランティアさんの活躍も素晴しかったです。








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Posted by ruriri at 18:32│Comments(0)日記
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