2013年06月16日
旧富沢家住宅
冨沢家は江戸後期、大道集落(大道新田と云われた)の名主を務め、米作、養蚕、麦、雑穀、繭の取引、馬による運送業、金融業等を営んでいた、地域を代表する豪農でした。
この建物は、1790年頃(寛政2年)築造の木造二階建ての入母屋造り(前兜造り:正面の屋根が欠きこまれ、二階の部屋に光を取り入れるようにしている)で、茅葺です。
桁行き24.1m、梁間12.9mで、一階の半分以上は土間になっていて、
馬4頭分の小屋があります。
二階は間仕切りの無い一室で、正面は二階を支える梁が一階より外側に張り出した構造で、張り出し部分に手すりをつけてベランダ状にし、この部分は通路として、又桑を運び上げる際に利用されました。
一階奥には、「でえ」「なかでえ」「上段」と三間続きの部屋があり、
幕府役人の宿泊に使われたようです。
この旧富沢家住宅は、昭和45年、国指定重要文化財となっています。
残念ながら、住宅内には簡単なパンフレットが一枚あるだけで、詳しい説明はありません。
できればボランティアガイドさん等の説明があると、更に興味深く見学できるのでは・・・と思いました。
Posted by ruriri at 17:26│Comments(0)
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