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2013年04月18日

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

午後のコースは、先ず太田市の金山山頂の「新田神社」へ向いました。

中世戦国時代の山城として難攻不落を誇った金山城は、新田義宗の孫、岩松家純が文明元年(1469)に築城、天正18年(1590)、後北条氏が豊臣勢に滅ぼされたのを契機に廃城となりましたが、明治8年(1875)金山山頂に新田義貞を祀るため、新田神社が造営されました。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

山頂からの眺めは素晴しく、少し霞んでいましたが、新緑の美しさを楽しめました。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

正に、「山笑う」です。

神社へ向う参道沿いには「トネリコ(梣)」の花が満開でした。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

「トネリコ」は、学名:Fraximus japonica で、キク亜綱・ゴマノハグサ目・モクセイ科に分類される落葉樹であるトネリコ属中の、日本列島を原産地とする
1種(一属一種)です。

和名の由来は、樹皮に付着する「イボタロウムシ」の分泌する蝋物質(イボタロウ)にあり、動きの悪くなった敷居のこの蝋を塗ると滑りが良くなる事から「戸に塗る木(ト・ニ・ヌル・キ)」が転訛したとされます。
木材としてのトネリコは弾力性に優れ、野球のバット等に利用されます。

漸く山頂到着。
ケヤキの大木が現れました。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

樹高・17m,幹周・6.79m 樹齢は推定600~800年です。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

ケヤキ(欅)は、ニレ科 ケヤキ属 で、これも一属一種です。

樹皮は・・・

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

一応神社にもご挨拶をして、下山しました。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

次は、太田市堀口町(旧尾島町)の「浄蔵寺の大イチョウ」です。

浄蔵寺に近づくと、樹木医の方が、「そろそろ見えるはずですが・・・ただ・・・」ということで、漸く見えたイチョウは、樹木医さんの口から漏れた群馬方言の「おやげねー」姿だったのです。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

嘗ての写真をみると、枝もたわわにこんもりと茂っていますが、何とも惨めな姿に変わり果ててしまいました。
因みに、「おやげねー」とは、かわいそう、気の毒といった意味合いです。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

と説明がありますが、お寺の都合で枝は大幅に伐採されてしまったそうで、そのため、樹が何とか生き延びようと懸命に枝を出し、葉を茂らせているようです。根回りも、除草剤が撒かれ、つるつるになっていて、樹にとっては最悪の状態のようですが、樹勢は旺盛なので、何とか元気になって欲しいと思います。

イチョウは、イチョウ科 イチョウ属で、これも一属一種です。

このイチョウは大きな「気根」が沢山出ていることから、「雌株」とわかります。

「新田神社のケヤキ」と「浄蔵寺の大イチョウ」

それにしても、樹によって過ごす環境は様々ですが、何百年もじっとそこに立ち尽くし、歴史を見つめてきた生命、大切に育てられますように・・・。



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Posted by ruriri at 19:32│Comments(2)日記
この記事へのコメント
「浄蔵寺の大イチョウ」、たしかに「おやげねー。」
高崎の並木通りもそうなんですが、最近の剪定のしかたには首を傾げることが多いです。
木の姿を愛でるという気持ちが、造園業の人に乏しくなってきたのでしょうか。
「そんなこたぁ、できねぇっ!」って、ケツをまくる職人さんには仕事が回ってこないんでしょうね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎 at 2013年04月19日 08:37
>迷道院高碕様

コメントありがとうございます。
樹木が生きてきた年月を思うと、何ともいえない空しさを感じます。せめて元気になってくれるよう見守りたいと思います。
Posted by ruririruriri at 2013年04月19日 15:34
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