2011年05月15日
横浜と上野の美術館のはしご
昨日は友人と、朝は横浜美術館で“長谷川潔”展を観ました。長谷川は横浜で生まれた縁もあり、横浜では以前にも取り上げられています。1918年、27歳で渡仏して以来帰国しなかったこともあり、レジオン・ドヌール勲章ほか、フランスでは高く評価され、メダルまで(日本人では、北斎、藤田、長谷川の3人だけです)造られているのに、日本での評価は遅れました。漸く評価され始めた1980年、フランスで亡くなっています。
銅版画の技術に優れ、西欧の技術を高度に生かして、日本の美を追求していったように思います。絵の中に静けさがあり、深い精神性を感じます。晩年取り組んだマチエール・ノアールという技法は、西欧でも忘れられていたもので、それを独自に開発し、緻密で素晴しい世界を作り出しています。見ごたえのある展示でした。
午後は上野の東京芸大美術館で“香り”の名宝展をみました。さすがに香木を薫くわけにいかず、(2点程、香りの展示はありましたが・・・)お香を取り巻くすばらしい調度品の数々が並んでいました。
“香道”の世界の優雅さは贅沢極まりなく、憧れです!お香を“聞き比べる”作法も、遊び心いっぱいで、緊張の中にも“楽しさ”が感じられました。お道具は非の打ち所無く、凝りに凝っています。
香道の世界に浸り、うっとりお姫様気分?の時間を過ごせました。
残念だったのは、移動途中、横浜でお買い物に走り、時間を潰してしまった事!閉館6時までに見終わりませんでした!反省する事しきり・・・です。帰りは終電になってしまいましたが、充実した一日でした。
Posted by ruriri at 12:14│Comments(0)
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