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2015年09月23日

明治大学錯覚美術館

一度訪れてみたいと思っていた美術館ですが、漸く機会が訪れました。
神田淡路町にあるビルに入っていて、毎週土曜日のみ、10時~5時まで開館しています。

明治大学錯覚美術館

入口には、

明治大学錯覚美術館

とあり、

明治大学錯覚美術館

との説明があり、「数値に落とすことで錯覚をコントロールしたり予測できたりすることで、見落としがちな標識を目立たせて交通事故を減らしたり、周りの風景に溶け込みやすい広告を浮かせるように見せる、既存の表現を超えた技術を生み出す可能性の秘められた研究プロジェクトの発表の場」とのことで、既存の「トリックアート美術館」とは異なり、エンターテインメント性は少ないものの、その仕組みがとても興味深い施設です。
館内へ足を踏み入れると、杉原厚吉教授作の「なんでも吸引四方向すべり台」がありました。

明治大学錯覚美術館

どの斜面に置いた玉も重力に逆らって中央の高いところへ転がりながら登ってゆくように見えます。
実はこの立体の斜面は中央が一番低くなっています。
この作品は、写真にも一部見える様に、「世界錯視コンテスト」で最優秀賞を受賞した作品です。

この他にも杉原教授は沢山の「不可能立体」製作者で、

明治大学錯覚美術館

エッシャーのだまし絵の世界を立体にしてしまう魔法使いの様な方です。
不可能立体ギャラリーの作品は数え切れない程で、「奥行ギャップ」、「曲面のトリック」、「非直角のトリック」等、更に進化を遂げています。

明治大学錯覚美術館

下は、鏡に映すと姿がまったく変わって見える「変身立体」のガレージの屋根です。

明治大学錯覚美術館

錯覚は日常生活にも大きく関わりを持っています。

明治大学錯覚美術館

こちらは緩やかな上り坂なのですが、下り坂に見えてしまう為、場所によっては自然渋滞が起きたりするそうです。

光の当て具合により、矢印が浮き上がったり凹んだりもします。

明治大学錯覚美術館

下のコマを回すと、物理的には無い色錯視が現れます。

明治大学錯覚美術館

(物理的にはありえない色が現れる組み合わせはこの3つのコマの内の一つだけでしたが、どれだったか忘れました。又この錯視が現れる仕組みはまだ解明されていないそうです。)

明治大学錯覚美術館

こちらの絵は、中央の点を見つめているとうさぎが回転し始めます。

他にも様々な錯覚が体験出来、時の経つのをのを忘れてしまいます。

残念ながら、この研究プロジェクトは今年度で終了されるため、この美術館開館は12月26日までです。
今後もこの様なプロジェクトが再開されることを期待しています。



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Posted by ruriri at 17:40│Comments(2)日記
この記事へのコメント
わ~、面白そうですね!!
行ってみたいなぁ!!
明治大学でやってるのですか?
Mikiwa
Posted by MIKIWAGARDEN at 2015年09月23日 17:43
>MIKIWAGARDEN様
コメントありがとうございます。
場所は大学構内ではなく、近くですが、神田淡路町1-1の神田クレストビル2Fです。とても楽しいので、是非出掛けてみてください。杉原先生もいらして、丁寧に解説してくださいます。
Posted by ruririruriri at 2015年09月24日 07:46
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    コメント(2)