2013年10月17日
渡良瀬遊水池の蝶
今回は初めて、昆虫に詳しい方々も同行され、見つけては捕まえ、詳しい説明をして下さいました。
正直、私は昆虫が苦手で、あまり興味がなかったのですが、丁寧な説明、楽しそうな様子にこちらも引き込まれてしまいます。
下は「アサギマダラ」(浅葱斑)<チョウ目・タテハチョウ科・マダラチョウ亜種・アサギマダラ属>ですが、よく見ると羽に名前が入っています。これは“マーキング調査”のためで、秋に日本本土から南西諸島・台湾への渡りが多数発見され、又少数ですが初夏から夏にその逆のコースで北上する個体が発見されたり・・・と、大きな成果をあげています。
ぼし
但し、春から初夏に本州で観察される個体の多くは幼虫越冬した本土で羽化した個体と推測されるそうです。
この「移動研究」は、捕獲した成虫の翅の半透明部分に捕獲場所・年月日・連絡先、等をマジックで記入、放蝶。再び捕獲された場所・日時によって、何日で何km移動したか等が分かります。
南下では、直線距離1500km以上移動した個体や、一日あたり200km以上の速さで移動した個体もあるそうです。
この蝶は、細かく羽ばたかず、上昇気流に乗って移動するそうですが、それにしてもこんな小さな体でよくそんな遠距離を移動できるものだと感心してしまいます。
成虫は、夏から秋には、フジバカマ・ヒヨドリバナ・アザミに集まり吸蜜し、幼虫は、ガガイモ科のキジョラン・カモメツルイケマ等を食草とし、卵も食草の上に産み付けられ、幼虫として越冬するそうです。
これは「アカボシゴマダラ」で、チョウ目・タテハチョウ科の蝶の一種です。
ふわふわと飛翔し、近縁の「ゴマダラチョウ」に似ていますが、後翅外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現。
この赤い斑紋以外は毒蝶のゴマダラチョウ類に擬態していると考えられています。
東南アジア広域に分布し、近年増えつつあり、「要注意外来生物」に指定され、捕獲したら直ぐに処分するように指導されているそうですが、なかなか難しいようです。
通常は捕獲して説明が終わるとすぐに放ちます。蝶好きの方に処分を強いるのは無理な様です。
そんな訳で、沢山の蝶を捕まえて(当然ですが、とても上手です)観察、詳しく説明して頂いたのですが、直ぐに放してしまうので、写真はあまり撮れませんでした。
これは「クスサン(楠蚕)」で、チョウ目・ヤママユガ科・のガの一種で、成虫は開帳100㎜以上、卵で越冬し、幼虫は、クリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウ、クスノキ等、様々な樹木の葉を食べ、年一回4〜7月に出現します。
幼虫は体長80㎜以上で、青白色の大型毛虫で、白色の長毛を生やしているため「シラガタロウ」と呼ばれるそうです。
7月前半、楕円形の固い網目の繭を作り、蛹になって、9〜10月にかけて羽化します。
この繭は網目状に穴が空いているので、「スカシダワラ」と呼ばれるそうです。
名前の通り"野蚕”の一種で、かつてはその糸が釣り糸として利用されていましたが、大量発生すると木を丸坊主にしてしまうようで、嫌われ者です。
今回は他の昆虫に出会えませんでしたが、昆虫の世界も楽しめた観察会でした。
正直、私は昆虫が苦手で、あまり興味がなかったのですが、丁寧な説明、楽しそうな様子にこちらも引き込まれてしまいます。
下は「アサギマダラ」(浅葱斑)<チョウ目・タテハチョウ科・マダラチョウ亜種・アサギマダラ属>ですが、よく見ると羽に名前が入っています。これは“マーキング調査”のためで、秋に日本本土から南西諸島・台湾への渡りが多数発見され、又少数ですが初夏から夏にその逆のコースで北上する個体が発見されたり・・・と、大きな成果をあげています。
ぼし
但し、春から初夏に本州で観察される個体の多くは幼虫越冬した本土で羽化した個体と推測されるそうです。
この「移動研究」は、捕獲した成虫の翅の半透明部分に捕獲場所・年月日・連絡先、等をマジックで記入、放蝶。再び捕獲された場所・日時によって、何日で何km移動したか等が分かります。
南下では、直線距離1500km以上移動した個体や、一日あたり200km以上の速さで移動した個体もあるそうです。
この蝶は、細かく羽ばたかず、上昇気流に乗って移動するそうですが、それにしてもこんな小さな体でよくそんな遠距離を移動できるものだと感心してしまいます。
成虫は、夏から秋には、フジバカマ・ヒヨドリバナ・アザミに集まり吸蜜し、幼虫は、ガガイモ科のキジョラン・カモメツルイケマ等を食草とし、卵も食草の上に産み付けられ、幼虫として越冬するそうです。
これは「アカボシゴマダラ」で、チョウ目・タテハチョウ科の蝶の一種です。
ふわふわと飛翔し、近縁の「ゴマダラチョウ」に似ていますが、後翅外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現。
この赤い斑紋以外は毒蝶のゴマダラチョウ類に擬態していると考えられています。
東南アジア広域に分布し、近年増えつつあり、「要注意外来生物」に指定され、捕獲したら直ぐに処分するように指導されているそうですが、なかなか難しいようです。
通常は捕獲して説明が終わるとすぐに放ちます。蝶好きの方に処分を強いるのは無理な様です。
そんな訳で、沢山の蝶を捕まえて(当然ですが、とても上手です)観察、詳しく説明して頂いたのですが、直ぐに放してしまうので、写真はあまり撮れませんでした。
これは「クスサン(楠蚕)」で、チョウ目・ヤママユガ科・のガの一種で、成虫は開帳100㎜以上、卵で越冬し、幼虫は、クリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウ、クスノキ等、様々な樹木の葉を食べ、年一回4〜7月に出現します。
幼虫は体長80㎜以上で、青白色の大型毛虫で、白色の長毛を生やしているため「シラガタロウ」と呼ばれるそうです。
7月前半、楕円形の固い網目の繭を作り、蛹になって、9〜10月にかけて羽化します。
この繭は網目状に穴が空いているので、「スカシダワラ」と呼ばれるそうです。
名前の通り"野蚕”の一種で、かつてはその糸が釣り糸として利用されていましたが、大量発生すると木を丸坊主にしてしまうようで、嫌われ者です。
今回は他の昆虫に出会えませんでしたが、昆虫の世界も楽しめた観察会でした。
Posted by ruriri at 18:56│Comments(0)
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