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2013年01月15日

「中島潔」展

高崎市タワー美術館での「中島潔(なかしま・きよし)」展へ出掛けてきました。

彼の絵と初めて出会ったのは、1982年のNHK「みんなの歌」での「かんかんからす」でした。
寂しげな女の子がじっとこちらを見つめていて、きゅっと心を掴まれました。
歌の世界と相俟ってとても印象的でした。
その後、彼の絵に触れる機会は増えましたが、個展に足を運ぶ程ではなく、子供達と、犬の表情の可愛さだけが印象に残っていました。
今回、清水寺、成就院の奉納襖絵も展示され、それも高崎で見られる・・・という事で、足を運んでみました。

「中島潔」展

ポスターから、上が襖絵四面の「かぐや姫」、下が「風のふるさとー紅葉」です。

嘗ての可愛い「童画」の世界とは少し赴きの違った、幻想的な表現がみられますが、

「中島潔」展

これは2011年作の、「赤いマフラー」で、やはりこの世界も健在でした。

個人的には、初めて出会った時の印象が強いので、初期の作品が好きですが、
奉納襖絵の内の一点の「大漁」の様な大胆な構図の作品には、作家の気迫が感じられました。

「中島潔」展

2000年頃から、「金子みすず」をモチーフとした作品を発表しているそうですが、
「金子みすず」の世界に魅かれ、イメージが更に膨らんでいったような、二人の出会いに、そんな思いを感じました。

でも、現在に至るまで、あの独自の世界は変わることなく、多くの方々に親しまれているようです。

中島潔の「風の画家」というネーミングは、最初の作品購入者とされる「さだまさし」によるものだそうです。

因みに、絵のサインにみられる「うめ吉」は、彼の雅号でもあり、童画に登場する犬の名前でもあるそうですが、お母様が「ウメ子」・というお名前であったこととも関連するのでは・・・と思いました。


風の画家 中島潔が描く「生命の無常と輝き」展は

2月17日(日)まで、休館は月曜日です。










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Posted by ruriri at 15:25│Comments(0)日記
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