イトスギ › 日記 › クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

2012年03月03日

クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

2012年2月18日 NHKの“地球ドラマティック 神秘の結晶洞窟”という番組で、メキシコ北部のチワワ州にある<ナイカ鉱山>の地下洞窟の様子が写され、余りの素晴しさに是非皆様にもご紹介したいと思いました。
ナイカ鉱山は、鉛、亜鉛、銀等を産出する鉱山です。古い断層沿いに伸び、地下1.5キロにはマグマ溜まりがあり、地下水が熱せられ、溶解度の上がった硫酸カルシウム等が飽和し、地下の空洞がこの熱水で凡そ50万年間満たされていたため美しい結晶が形成されたと考えられています。特に、地下水は、50度で安定していたため、環境による変化を受けず、透明な結晶が形成されたようです。
嘗てはこの様に熱水で満たされていたのですが、1985年、掘削のためにポンプによる排水が行われ、結晶が露出し、2000年、サンチェス兄弟により発見されました。即、貴重な物と判断され、鉄の扉が設置され、管理されることになりました。

クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

この穴を300m降りてゆくと

クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

このような<selenite>(透明石膏)で埋め尽くされた巨大な洞窟に辿り着きます。洞窟は、長さ27m、幅9mで、気温50度、湿度90~
100%です。適切な装備がないと10分で死に至ります。
洞内にはこんな繊細な結晶も見られます。

クリスタル洞窟 ナイカ鉱山

近年、地質学、生物学等、様々な分野の視点から調査されていますが、結晶内部に水を持つ物が見つかり、そこから<バクテリア>を採集し、培養に成功しました。更に<ウィルス>見つけるべく、調査が進められています。このことから、“地球外生物”の可能性に、更なる期待が持たれているようです。
それにしてもこの“ミッション”は、過酷この上なく、女性も何人かいましたが彼等の“命を懸けての挑戦”に感動しました。冒険家、登山家も、それぞれのアプローチで洞窟と取り組んでいます。他の洞窟と繋がっているかもしれない・・・というのですが、最後は防護服も無しで、身軽になり、短時間作業で取り組んでいました。“其処にあるものを見たい”という熱意が彼等を駆り立ててゆくのでしょう。ある種の羨ましさを覚えます。



同じカテゴリー(日記)の記事画像
甘楽町で桜散策
岩宿のカタクリ群生
鳩時計のバージョンアップ
満開のミモザと「春の香り」
館林美術館と別館「ポンポンの部屋」
富士見村のザゼンソウ
同じカテゴリー(日記)の記事
 甘楽町で桜散策 (2016-04-03 18:38)
 岩宿のカタクリ群生 (2016-03-30 17:18)
 鳩時計のバージョンアップ (2016-03-13 16:13)
 満開のミモザと「春の香り」 (2016-03-10 16:29)
 館林美術館と別館「ポンポンの部屋」 (2016-03-07 18:42)
 富士見村のザゼンソウ (2016-02-28 17:28)

Posted by ruriri at 17:32│Comments(0)日記
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
クリスタル洞窟 ナイカ鉱山
    コメント(0)